それ、本当に知覚過敏なのかな?経過を診ながら治療します その2
こんにちは、院長の小野です。
歯を歯科材料でコーティングして、これですぐに症状がおさまればしめたものです。
この場合、歯の内部の炎症はとても軽く、外部からの刺激によって神経が興奮をしてしみる症状が起きていることを鑑別できるからです。
一方、コーティングで刺激を遮断したことにより、神経の興奮が治まってくるはずなのに、「それでも痛みに対して変化がない」と言う場合、これは難治度が高いケースです。
比較的大きな炎症が、歯の内部で起き始めている事を想定して、治療にあたることが必要です。
難治度が高いと診断された場合は、象牙質をレジンでおおったり、古い詰め物を外して詰め治したりして、可能背があると考えられる治療法を、軽い物から順に試していき、場合によっては神経を取る治療が必要になることもあります。
知覚過敏という治療は、段階を経て治療を進めていきます。
最初は、食事指導や歯磨き指導から。
それでもだめなら、コーティングで。
それでもだめなら、レジンでがっちりと覆います。
それでもだめなら、噛み合わせの調整や詰め物をやり治します。
それでもだめなら、最悪は神経を抜きます。
このように知覚過敏の治療には「治療を受けて、その日で治る」というケースばかりでなありません。
是非、この知覚過敏という治療についてご理解をしていただけたらと思います。