定期的なメインテナンスは、どうして3~4ヶ月ごとに必要なのですか?
こんにちは、院長の小野です。
「人生50年」のころは、セルフケアだけで一生もっていた歯。
ところが、今は「人生100年」
50年を100年に延ばすのは並大抵ではありません。
現に、今も50歳と言えば、歯を失いはじめる人がグッと増える年齢です。
むし歯に加え、長年放っておいた歯石が溜まりに溜まって、そこに隠れていた歯周病菌がジワジワと暴れ出します。
むし歯菌は、歯がある限り、一生に渡って縁の切れない病気ですし、歯周病リスクは年齢とともに高まります。
人生「100年」の時台は、一生菌を使い続けるには、セルフケアだけでは不可能です。
そこにもっと何かを足す必要があります。
それが歯科医院での、歯石除去と定期健診なクリーニングです。
歯石除去は、金属の器具で菌にこびりついた歯石を取り除く処置。
歯を削らないように細心の注意を払っていますが、日常的に繰り返し受けてよい処置ではありません。
そこで歯科では歯石除去のあと、3~4ヶ月ごとにメインテナンスを受け、歯と歯茎のクリーニングを受けて頂くようにお勧めしています。
歯石は、放っていくと1年も経てばまたこびりつきます。
つまり、1年に1度の通院では、受診の度に歯石除去が必要になってしまいます。
しかし、3~4ヶ月ごとに歯周ポケットをクリーニングすれば歯石の付着が格段に減り、歯石除去の清潔な状態を、より長く維持できます。
もう一つ、3~4ヶ月ごとのメインテナンスをお勧めしている理由は、むし歯菌も歯周病菌もクリーニング後3ヶ月弱で繁殖力を回復することが分かっているからです。
細菌による被害を抑えるには、3~4ヶ月ごとのクリーニングはギリギリのリミットです。
歯磨きの質の向上、フッ素の利用、そして歯科医院での定期的なメインテナンスで的確なサポートを受けることが重要になります。