歯ブラシは、どう動かしたらいいの?
こんにちは、院長の小野です。
もしかして、子供のころに学校で習った「児童向け」の歯磨き法を大人になった今でも続けている方はいませんか?
子供のころに習った歯磨き法を大人になっても続けていると、細菌は十分に除去できません。
今回は、歯ブラシの動かし方をお話します。
むし歯予防がメインの「子供の歯磨き」
エナメル質がやわらかくむし歯になりにくい
歯周病罹患率はとても低い
よって、ターゲットになるのは、歯面です。
むし歯予防に「スクラッピング法」
歯面に歯ブラシをあてて小刻みに数ミリずつ動かします。
力が入りすぎないように、仕上げ磨きをするときには鉛筆持ちで。
むし歯予防に「フォーンズ法」
小さなお子さんの自分磨きや、簡単に済ませたいときの仕上げ磨きに。
大雑把ながら、歯磨き剤のフッ素を歯の表面に広げるにはばっちり。
デッキブラシタイプの歯ブラシや、フッ素配合の歯磨き剤を使いましょう。
むし歯予防にと歯周病予防の「大人の歯磨き」
大人の歯は、歯周病罹患率はなんと薬80%。
唾液によって長期に鍛えられ固くなったエナメル質は丈夫に。
ところが歯周病の影響で歯茎がやせてくると、根元の象牙質はむきだしになり、むしろむし歯になりやすくなっている。
持病の薬の副作用で、唾液による修復作用が十分に発揮できない人も増える。
よって、ターゲットになるのは「歯面と歯周ポケットの両方」
むし歯予防に「スクラッピング法」
歯面に歯ブラシをあてて、歯のあいだに毛先を入れて、小刻みに数ミリずつ動かします。
歯周病予防に「バス法」
プラークのたまる歯と歯茎のあいだの歯周ポケットや歯のあいだに歯ブラシの毛先をやさしく差し込み、細かく動かします。
磨く力が強すぎると、歯が摩耗したり、歯茎を傷つけやせるといったトラブルの原因になります。
歯ブラシを鉛筆のように持つとよいでしょう。
むし歯予防には、フッ素配合の歯磨き剤を使うとよいでしょう。