歯磨きは、1日何回したら効果的?
こんにちは、院長の小野です。
1日3回以上は歯磨きをしているのに、むし歯や歯周病になっていると言われた方はいませんか?
歯磨きは回数より質なのです。
化学的根拠のある歯磨き法は、実は「最低でも1日1回、しっかりとバイオフィルムやプラークを除去すること」です。
残念ですが、回数だけ増やせば効果が上がると言うことではなのです。(ただし、歯磨きのたびにフッ素配合歯磨き剤を使えば、フッ素による予防効果は期待出来ます)
むし歯菌が糖を取り込んでバイオフィルムを作るまでにはおよそ18時間。
そのバイオフィルムが熟成をし、しつこいベタベタになるまでに3~4日。
また、歯周病菌は一晩放っておくと10000倍に増えます。
ということは、細菌が隠れているところを狙って、最低1日1回、きちんと歯磨きをして除去していれば、むし歯菌や歯周病菌が勢力を伸ばす前に、先手必勝でかれらの
活動を抑え込む事が出来るという訳です。
そこで、「朝は忙しくて」という方なら、朝はデッキタイプの歯ブラシでザッと磨き、足りない分を1日の終わりの時間のゆとりのできる就寝前に磨くと言うのはどうでしょうか?
1日1回は、むし歯菌や歯周病菌の隠れている場所を意識して丁寧に磨き、フロスや歯間ブラシを使って歯磨きをしましょう。
また、朝はデッキタイプの歯ブラシで歯面を中心に、昼はテーパード毛タイプで歯周ポケットを、夜は両タイプの歯ブラシに加えてフロスや歯間ブラシを使ってお掃除をするのも良いかと思います。