歯ブラシは、硬い毛のほうがしっかりと磨ける?
歯ブラシは、ハードタイプの毛の硬いものでゴシゴシとやらないと、磨いた気がしない。
軟毛のソフトタイプとか、毛が極細とかでているけど、やっぱり硬い毛の方がいいでしょ?と訊かれることがあります。
こんにちは、院長の小野です。
このようなお話しは一見乱暴なようでいて、実は一面正しいです。
広い歯面のプラーク(歯こう)を効率よく取るには、軟毛や極細毛では確かに不利です。
まどろっこしく感じる方もいるかもしれません。
ただ、硬い歯ブラシでゴシゴシすると、歯ぐきが痩せてエナメル質より一段軟らかい象牙質がでて、これを削ってしまわないかと心配です。
理想的なブラシング圧は150~200グラム。ハカリで試すと意外と軽い力になります。
それに硬い歯ブラシでは、歯と歯の間(隣接面)や歯ぐきの溝の掃除がしにくいでしょう。
特に隣接面は虫歯や歯周病のリスクの高いところ。
ツルツツした歯面はもともとプラークが溜まりにくく、虫歯のリスクが低いところに対し、隣接面は歯ブラシが届きにくく、プラークもたまりやすいのです。
歯ブラシを選ぶなら、隣接面のお掃除に少しでも有利な方がおすすめなのです。
それでは隣接面により届かせるためには、どんな硬さの歯ブラシが良いかといいますと、一般的にはフラットタイプのミデアムソフトがよいと言われています。
ただこの歯ブラシを使っても、どんなに上手い方が丁寧に磨いても6割程度だそうです。
ですから、できればミデアムタイプの毛質でみがいて、かつ歯間ブラシやデンタルフロスを併用していただけるとよいかと思います。
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