『プラークっていったい何ですか?』と訊かれたことがあります。
みなさんはどんなものだと思いますか?
こんにちは!院長の小野です。
「プラーク」とは「歯垢」とも呼ばれています。これは「食べかす」ではありません。数百種類の細菌がコミュニケーションをとりながら、ヌルヌル物質を作って、くっ付きあって集団となりながら「細菌塊」です。
排水口など、いつも湿っている場所はすぐにヌルヌルしてきますよね。お口の中も同じようなことになっています。
いつも湿っているうえ、温かくて栄養もたっぷり。細菌が棲みやすく増殖しやすい環境なのです。
楊枝の先に付いてくる1000分の1グラムのプラークには1億個を超える細菌が棲んでいます。
プラークのおもな栄養源は、唾液や歯茎の隙間から染み出るたんぱく質や砂糖。やつらは私達が寝ている間に栄養をたっぷり取って数を増やし続けています。
毎日歯を磨いていてプラークをこすり落とさないと、お口の中はヌルヌルの排水口と一緒、プラークでお口の中は一杯になってしまうのです。
それでは、プラークはお口のなかでどのように増えていくのでしょうか?
最初に細菌は歯の表面に付着し、小さな集団を作ります。そこへ様々な細菌がコミュニケーションをとって集まり、大きなヌルヌル集団となります。細い通り道を作って栄養を取り入れ、酸(歯を溶かし虫歯をつくる原因となる)などの排泄物を外に捨てながら、生涯そこに縄張りをつくって棲みつくことになります。
「諸悪の根源」プラークを減らすには、歯磨きが一番です。
インドアビュー