岡崎市 おの歯科では、痛みの少ない治療と優しく丁寧な説明を重視しています

歯がしみた時には!

最近は寒くなりましたね。暖冬とはいっても、外の風は吸い込むと歯にしみる・・・ってこともあるかも知れません。
こんにちは、院長の小野です。
そんな知覚過敏の症状のときは、当医院では、知覚過敏の方の歯磨き粉として、ライオンの『システマセンシティブソフトペースト』を勧めています。
その商品について今回はお話ししていと思います。
知覚過敏の発症のメカニズムとして、露出象牙質の細管の先端部が何らかの要因で開口し、歯髄まで連通すると、さまざまな刺激により細管内の体液が移動することで歯髄の神経の末端が刺激され、一過性の疼痛を覚えるという動水力学説が広く支持されています。
体液の移動程度はハーゲン・ポアズイユの法則により、細管の半径の4乗に比例するため、細管の開口半径を少しでも小さくすれば、体液の移動を大幅に減少できる。
したがって、何らかの薬物で細管の開口半径を狭窄する方法は、知覚過敏の緩和に有効と考えられます。
システマセンシティブソフトペーストに配合されている乳酸アルミニウムは知覚過敏防止歯磨剤(医薬部外品)として、日本で初めて薬事認可のおりた製品(商品名:デンターメデックス)に採用された成分である。
同成分は、唾液に含まれているリン酸イオンに反応し、水に難溶性のコロイド性化合物を形成する。
この化合物が、象牙質の表面に沈着して細管を塞ぐことになる。
この狭窄作用を高めるためにあらかじめ一定量のリン酸ナトリウムが添加されている。
なた、歯磨剤内でこの化合物の形成が進まず、使用時に唾液で希釈されると、この化合物の形成が進むように設計されている。
この沈着・狭窄作用により、毎日の歯磨きで細管内の体液の移動が効果的に抑制されます。
また、同歯磨剤には硝酸カリウムも配合されており、2つの異なる作用薬剤(乳酸アルミニウムの細管の狭窄作用。カリウムイオンによる神経鈍麻作用)により、知覚過敏の緩和効果を発揮しています。

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