たがが知覚過敏、されど油断は禁物!それが知覚過敏です。
こんにちは、院長の小野です。
知覚過敏は長らく、「しみる症状があっても、歯の内部には炎症は起きていない」という病気だと定義づけられていました。
しかし近年、歯科の研究者のあいだでは「知覚過敏という病気に対する認識を改めるべきではないか?」と言う考えが広まりつつあります。
「しみる症状がある以上、神経が興奮しているわけなのだから、ごく軽度で自然治癒するケースでも、歯の内部に何らかの炎症が起きていると考えていくのが自然だ」というのが現在の考え方になってきています。
これは非常に説得力のある考え方です。
というのも、普通は即効性であるコート剤を塗って刺激を遮断しても、しみる症状が消えるまでに数週間かかると言った、知覚過敏治療でよくあるケースの説明がつくからです。
刺激を遮断しても、神経の興奮はすぐには醒めませんから、しみる症状が消えるまでにしばらく時間が掛かるのは、無理もないことだと納得します。
一方、軽度のケースの様な、主に象牙質への刺激によって痛みがでる場合には、遮断した途端に痛みはとまるはずです。
ですが実際には、しみる症状がしばらく続く場合もめずらしくはありません。
即日の効果を期待している患者さんはとても学ガッカリをし、治療が上手くいかなかったと不信感をいだくことでしょう。
知覚過敏は、ほんの軽い病気だと思われがちですが、実際には治癒するまでに時間の掛かるのはケースもまれではありません。