それって、本当に「知覚過敏?」経過を診ながら治療をします。
こんにちは、院長の小野です。
「しみる」と言う症状は、いろいろな歯の病気の初期症状に似ています。
なので、この痛みが、軽い知覚過敏によるものか、それとも歯の内部で炎症が起きはじめているか鑑別するためには、経過を診ていくことはとても大事なことなのです。
患者さん側からみれば、「受診すればすぐに原因がわかるだろう」と期待をしていたのに、さまざまな指導と、コート剤を塗ってもらうだけで終わり。
たったそれだけ?そんなのでいいの?と拍子抜けしてしまいますよね。
でも、これは正しい診療でれっきとした治療なのです。
知覚過敏の症状は、前にもお話をしたように、神経で起きる炎症の初期症状とよく似ています。
「これは知覚過敏だ」と即断をするのは危険な、確定診断の難しい症状なのです。
診察でもレントゲンでも「これだな」と言う原因が見つからない場合、まずすべきは問診により浮かび上がった生活習慣を改善し、再石灰化層を作って自然治癒を促すこと。
そしてもう1つが、試しに歯のしみるところに無色透明のコート剤で覆ってみて、知覚過敏の症状が治まるかどうか経過観察をすることです。
患者さんにとっては生活習慣の改善で自然治癒していくことがベスト。
知覚過敏のリスクに気づき、歯磨きのやり方や飲食物を気をつけるなどして、改善することもあります。