酸で軟化した歯は摩耗、咬耗しやすい?
こんにちは、院長の小野です。
今までお話をしている酸の溶けて柔らかくなった歯。
いつもの様にゴシゴシと歯磨きをしていたり、歯ぎしりをしていると、実は摩耗や咬耗が急激に進行してしまうことをご存じでしたか?
ケース 1
お酢を飲んだ直後にいつもの様にゴシゴシと丁寧に歯磨き
健康のために毎日リンゴ酢を飲み、飲んだあと直ぐにかための歯ブラシで歯磨きを続けていった結果、歯の表面には、無数の摩耗痕ができてしまいました。
ケース 2
美容のために柑橘類と歯ぎしりの組み合わせ
美容のため、某テレビ番組をヒントにグレープフルーツを毎日2コ食べることを、3ヶ月続けていました。
そして、既往として歯ぎしりをよくしているそうです。
その結果、酸蝕症が加わり、急激に咬耗が進行し歯の神経が露出してしまい、強い痛みをだしてしまいました。
ここでメモ!
酸蝕症が疑われる時の歯磨きは、あえて食後30分あけてからしてください。
食事をしたら直ぐに歯磨きをするというのが、一般的な通説ですが、酸蝕症が疑われたり、診断を受けた時は、酸で軟化した歯を歯ブラシで摩耗させないように、食後30分たってから歯磨きをしましょう。
30分ほどすると歯を守ってくれている唾液の力が働いて、歯の硬度が戻ってくることが現在の研究で分かってきました。
もちろん、歯ブラシは柔らかめをつかいましょう。