子供が歯をぶつけてしまった。こんな時ってどうしよう?
こんにちは、院長の小野です。
「血が出ていないからだいじょうぶですか?」
あれ?ぶつけたところから血が出ていない。
なあんだ大丈夫じゃん!
もう、気をつけて遊びなさいよ!
→歯のぶつけかたによっては、血が出なかったり、出てもほんの少し出るくらいの程度のときがあります。
ですが、“血が出ていない=ケガをしていない”ではありません。
歯が垂直にぶつかり奥に食い込んでしまう「陥入」という状況では、歯を支えている組織が破壊されていて、結果強く圧迫されていることにより出血はしません。
ですので、かなりダメージを受けていると考えられます。
「痛くないから大丈夫?」
あれ?、歯をぶつけたけど全然痛がっていない。
痛くないならいか。
もうぶたないでよ!
→歯のケガは、ぶつけたはずなのにまもなく痛みが引いてしまうことがあります。
ですが、だからといってケガをしていない訳ではありませんから、時間が経つと痛くなってくることがあります。
そのまま遊んで、家に帰ってから痛いと言いだしたということもあります。
「乳歯だからまあいいか!」
あら!大変!歯が抜けちゃって!
でもこれって乳歯だよね、
どうせ新しく大人の歯が出てくるからいいか。
ビックリさせないでよ!
→乳歯をぶつけた時に怖いのが、次に生えてくる大人の歯への影響です。
実は、乳歯が抜けたと言うことは、永久歯へのダメージが大きいと言うことです。
統計によると、約70%の確率で後に生えてくる永久歯に何らかの異常を来すケースがあると報告されています。
どうでしょう、たいしたことは無いと思っても、実はたいしたことになることが多いので、歯をぶつけたときは歯科医院に行って検査を受けましょう。