永久歯への生え替わりはスムースですか?
7歳頃のお口のパノラマレントゲン写真を診ると、数年先はもちろんのこと、大人になってからのお口についても、予測ができることもあります。
こんにちは、院長の小野です。
お子さんの歯の健康について、むし歯予防はもちろんとても大事ですが、噛み合わせに影響をする「過剰歯」や「先天性欠如歯」のチェックもとても大事です。
こんなことを話すと、子育て中のお父さんやお母さんは初耳だと驚く方が多いです。
ましてや、「過剰歯」は約30人に1人、「先天性欠如歯」が約10人に1人いるという話しにはみなさん驚かれます。
今回の過剰歯や先天性欠如歯はいずれも、矯正治療を希望されてパノラマレントゲン写真を撮って初めて見つかることが多いです。
思いがけない診断に、親御さんはみな動揺されます。
でも、永久歯が生えそろう時のことや、大人になった時にどうなるか考え、タイミングを計って将来どんなことをすべきかということをお話しさせて頂くと、多くの方は診断をしっかりと受け止めてくれます。
過剰歯や先天性欠如歯の早期発見が大事なのは、放っておくと周りの健全の永久歯を傷めてしまうほかに、これらの問題によって、歯並びや噛み合わせが崩れてしまいやすくなるのです。
噛み合わせが悪く、偏った噛み方をしていると、顎の成長が歪み、骨格が完成する頃にその歪みが定着してしまいます。
しかし7歳頃にチェックしていれば、経過観察をしながら必要に応じて手を打つことができます。
お子さんにレントゲン写真をと言うと、放射線が気になることは分かりますが、レントゲン写真でないと分からないこともたくさんあります。
お子さんのお口の健康をしっかり見守るために、パノラマレントゲン写真検査を役立ててください。