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フッ素って体にいいもの?それともよくないの?

フッ素って体にいいの?それとも悪いの?どっち?
こんにちは院長の小野です。
『歯科のフッ素(フッ素化合物)の利用はからだに悪い』というお話、よく取りだされますよね。
歯科のフッ素の利用は、長年の化学的なエビデンス(根拠)の蓄積によって、安全なむし歯予防法として世界中で成果を上げているので、とても残念です。
ただ、こうした不安感は、理屈抜きの面もあります。
ですので、ここは現在のエビデンスはこうですというのを話していこうと思います。
フッ素は土や水に含まれる天然のミネラル成分です。
海水や水道水にも入っていますし、食べ物にもからだの中にもあります。
こんな身近なフッ素ですが、塩やカルシウムと同様に、摂りすぎると問題が起きます。
大量摂取は急性中毒症状をおこしますし、歯が育つ時期に高濃度の飲料水を継続的に飲むと、歯の表面に白斑が生じます。
ところがこのフッ素、低濃度をお口のなかに長く留めておくと、虫歯を抑制するというすばらしい働きをします。
この低濃度のフッ素の利用こそ、効果と安全性が認められ、現在世界中の歯科で積極的に用いられているむし歯の抑制法です。
たとえば、低濃度のフッ素をお口に長く残す浜垣法では、むし歯の発生が26%も予防できたという報告もあります。
塩もカルシウムも、そしてフッ素も。過剰摂取は害になるけど、適正量ならばとても役にたつものです。

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