学校で歯の健康診断を受けて、むし歯があるから歯医者さんに行って治療しなさいって紙
を貰ったんだけど、歯医者さんに行ったら「むし歯はないです」って言われました。
この食い違いって何?
こんにちは。院長の小野です。
学校での歯科検診は、設備上や時間上の制限があるため、確定的なものではありません。
疑わしい所見には早期に歯科医院につなぐ「スクリーニング」の役目を担っています。
学校の健診でむし歯があるという話と、歯科医院でむし歯はないということは多く聞きますし、よく相談を受けます。
ただ、それで学校歯科医の先生がいい加減と思わないで下さい。
というのも、学校での歯科健診は、限られた時間の中で多数の生徒を診るために、1人あたり数十秒の時間しかなく、それに設備上の関係から、エアーもかけられず、照明もないなかで行われます。
レントゲンもありません。
どうしてもしっかりと見えず、むし歯だったりなかったりとしてしまいます。
では、なぜ学校では歯科健診をするかというと、それは疑わしい所見のあるお子さんを歯科医院につなぐためと、学校単位でむし歯の多い少ないのデータを集めてスクリーニングをするためです。
あやしいなと思ったら速やかに歯科医院に行って精密検査を受ける。
そうすることで、その子の抱える歯科的な問題を解決するのです。