フッ素の効果を再確認!
フッ素の効果について、再確認。
こんにちは、院長の小野です。
フッ素は随分と前から歯を硬くして丈夫にすることは知られています。
本当はそれだけではないことを改めてお話し致します。
フッ素は自然界の中に広く存在する天然由来の成分です。
身近な食品では、たとえばお茶や海藻、魚介類などに多く含まれています。
WHOやFAOでは「歯の健康に有益なもの」と認めていて、虫歯予防のために世界中で積極的に使われています。
それでは、実際にフッ素はどんな働きをするのでしょうか?
フッ素の働きは、大きく分けて3つあります。
- 唾液の中に溶け出した歯の成分であるカルシウムとリン酸が歯に取り込まれやすくなり、歯が修復されるスピードが増して、修復される量も多くなります。
- フッ素には抗菌作用があり、虫歯菌の活動を抑える働きがあります。
- フッ素と一緒に修復された歯の結晶は、元の歯よりも硬い結晶になるので、より虫歯になりにくい丈夫な歯になります。
適切な濃度のフッ素がお口の中に長く保たれるほど、これらの効果は発揮されるので、フッ素配合の歯磨き剤には、こうした効果が発揮しやすいように適切な濃度で配合させています。
日本では、いままで歯磨き剤は1000ppmF以下のフッ素濃度と定められていましたが、2017年3月に国際基準にのっとた、より効果の高い1500ppmF配合が認められました。