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歯の豆知識

詰め物・被せ物が取れたときの対処と再治療

この記事の要点

  • 取れた詰め物は自分で戻さず、捨てずに持って受診してください。
  • 痛みがなくても放置しないでください。むき出しになった面から虫歯が急速に進みます。
  • 取れる原因の多くは、内部で進んだ虫歯、かみ合わせの力、接着材の劣化のいずれかです。
  • 同じ場所が何度も取れる場合は、付け直すだけでは繰り返します。原因の確認が必要です。
  • 再治療のときは材料を選び直せます。保険と自費のどちらも対応しています。

取れたときにまずしていただきたいこと

結論として、取れた詰め物や被せ物は自分で戻さず、捨てずに保管して、できるだけ早く受診してください。

してはいけないこと

  • 自分ではめ直す:わずかでも位置がずれた状態で入ると、かみ合わせが狂います。内部に汚れが閉じ込められると、その状態で虫歯が進みます。
  • 市販の接着剤で付ける:歯科用ではない接着剤は口の中で使うことを想定していません。除去する際に歯を削る必要が生じることもあります。
  • 取れた部分でかむ:支えを失った歯の壁は薄く、欠けやすくなっています。
  • 痛みがないからと放置する:最も多い経過です。詳しくは次の項で説明します。

していただきたいこと

  • 取れたものを紛失しないよう保管し、来院時にお持ちください
  • その部分を強くこすらず、やわらかい歯ブラシでいつもどおり清掃する
  • 反対側の歯でかむようにする
  • 飲み込んでしまった場合も心配はいりませんが、その旨をお知らせください

取れたものをお持ちいただくと、内側が虫歯で黒くなっていないか、金属が腐食していないか、すり減って薄くなっていないかを確認できます。これが「なぜ取れたのか」を知る手がかりになります。歯とお持ちいただいたものの両方が傷んでいなければ、そのまま付け直せる場合もあります。

詰め物や被せ物が取れたままになっていませんか?

おの歯科医院はJR岡崎駅東口から徒歩3分、駐車場12台を備えています。急な痛みに対応していますが、ご来院前に必ずお電話でご確認ください。

お電話でのご予約:0564-55-8282

24時間WEB予約はこちら

痛みがなくても、なぜ早く受診する必要があるのか

詰め物が取れても痛みが出ないことは珍しくありません。そのため受診が遅れがちですが、内部では次のことが進みます。

むき出しになった面から虫歯が進む

詰め物の下にあるのは象牙質です。エナメル質より軟らかく、酸に溶けやすい組織です。ここが露出すると、通常より速く虫歯が進みます。数か月放置すると、取れた詰め物がもう入らないほど内部が広がっていることがあります。

歯が欠ける

詰め物は歯の壁を内側から支える役割も持っています。それが無くなると、残った壁は薄い状態でかむ力を受け続けます。欠けると削る範囲が広がり、詰め物で済んだはずが被せ物になることがあります。

隣の歯や噛み合う歯が動く

歯は少しずつ動きます。空いた空間に隣の歯が傾いたり、かみ合う歯が伸びてきたりすると、元の形の詰め物では合わなくなります。かみ合わせの調整が必要になり、治療が長引きます。

虫歯そのものの進行と治療については虫歯治療のページで解説しています。

なぜ取れるのか

「接着が弱かったのでは」と思われがちですが、多くは別の理由です。

原因 起きていること
内部で虫歯が進んだ 詰め物を支えている歯が溶け、土台が無くなって外れる。最も多い原因
接着材の劣化 唾液や温度変化に長年さらされ、接着の力が落ちる
かみ合わせの力 歯ぎしりやかみしめで、特定の歯に横方向の強い力がかかり続ける
金属の変形・腐食 金属は長期間かむ力を受けると、わずかに変形する。腐食して隙間ができることもある
詰め物と歯の境目の段差 境目に汚れがたまり、そこから虫歯になる

取れた金属の内側が黒ずんでいたり、さびたような色になっていたりすることがあります。これは金属が腐食した状態で、隙間ができて汚れが入り込んでいたことを示します。

同じ場所が何度も取れる場合は、付け直すだけでは繰り返します。かみ合わせの力が集中していないか、内部の虫歯が取り切れていないか、残っている歯の量が足りているかを確認する必要があります。

詰め物を入れた後の違和感について

治療直後に「大きい」「高い」と感じることがあります。わずかな差でも敏感に感じ取れるためで、慣れることもありますが、実際にかみ合わせが高い場合は、その歯に力が集中して痛みや破損の原因になります。

数日たっても違和感が続く場合は調整しますので、我慢せずお知らせください。削って合わせるだけで済むことがほとんどです。

治療後にしみる症状が出た場合は、歯がしみるのは知覚過敏?原因と治療法もあわせてご覧ください。

再治療のときに材料を選び直せます

取れた詰め物や被せ物を入れ直すとき、前と同じ材料である必要はありません。取れた原因、残っている歯の量、かみ合わせの状態によって適した材料は変わります。保険と自費のどちらも対応しています。

治療内容

虫歯があれば除去し、歯の形を整えて型取りをします。技工所で製作したものを次回装着し、かみ合わせを調整します。歯の内部が大きく失われている場合は、土台を立ててから被せ物にします。

費用(すべて税込・1本あたり)

保険適用の詰め物・被せ物は、3割負担の方で数千円程度です(部位と処置内容により異なります)。自費の場合は以下のとおりです。

詰め物

種類 費用
ハイブリッドセラミック 60,500円
ジルコニア 69,300円
セラミック 71,500円
ゴールド 110,000円

被せ物

種類 費用
ジルコニア エコノミー(奥歯) 88,000円
ジルコニア ハイグレード(前歯・奥歯) 121,000円
オールセラミック(前歯・奥歯) 132,000円
ゴールド(奥歯) 143,000円
ジルコニア プレミアム(前歯・奥歯) 165,000円

最新の料金は費用・値段表をご確認ください。お支払いは現金のほか、自費治療の一括払いに限りクレジットカードもご利用いただけます。

治療期間・回数の目安

処置 回数の目安 期間の目安
そのまま付け直せる場合 1回 当日
詰め物を作り直す場合 2〜3回 2〜4週間
被せ物を作り直す場合 3〜4回 3〜5週間
土台から作り直す場合 4〜5回 4〜6週間
内部の虫歯が神経に達していた場合 6〜8回 1.5〜2か月

回数は歯の状態によって変わります。初回の診査の時点で、おおよその見通しをお伝えします。

リスク・副作用

  • 治療のために歯を削ります。削った部分は元には戻りません。
  • 治療後にしみる、かむと違和感があるといった症状が一時的に出ることがあります。症状が続く場合は神経の処置が必要になることがあります。
  • セラミックやジルコニアは、強い力がかかると欠けたり割れたりすることがあります。歯ぎしりのある方は特に注意が必要です。
  • ハイブリッドセラミックは樹脂を含むため、年月とともに色が変化することがあります。
  • 金属を使用する場合、金属アレルギーの症状が出ることがあります。過去に金属で不調を感じたことがある方はお知らせください。
  • 装着後も、境目から新たに虫歯になることがあります。定期的な確認が必要です。
  • 歯ぐきが下がると、境目が見えることがあります。
  • 自費治療は健康保険が適用されません。

材料ごとの特徴や選び方は詰め物・被せ物のページでご説明しています。神経を取った歯の土台については根管治療(歯の根の治療)の流れと通院回数もご覧ください。

入れ直した後に長持ちさせるために

  • 境目に汚れがたまりやすいため、その部分を意識して清掃する
  • 歯ぎしり・かみしめが強い場合は、力を和らげる装置を検討する
  • 定期的に確認し、境目のわずかな不具合の段階で対応する
  • 歯を支える歯ぐきの状態を保つ

日々のケアは予防歯科、歯ぐきの状態は歯周病治療のページをご覧ください。

すぐにご連絡ください

  • 取れた部分が痛む、しみる
  • 取れた部分の縁が鋭く、舌や頬が傷つく
  • 歯が欠けた、割れた
  • 歯ぐきが腫れている
  • 同じ場所が短期間に繰り返し取れている

よくある質問

取れた詰め物は自分で戻してもいいですか?

戻さないでください。位置がわずかにずれた状態で入ると、かみ合わせが狂ったり、内部に汚れが閉じ込められたりします。市販の接着剤で固定することも避けてください。

取れた詰め物は持っていった方がよいですか?

お持ちください。状態を確認することで、なぜ取れたのかが分かる場合があります。歯や詰め物が傷んでいなければ、そのまま付け直せることもあります。

痛みがないので、しばらくそのままでも大丈夫ですか?

おすすめできません。詰め物が取れた部分は象牙質がむき出しになっており、虫歯が急速に進みます。また支えを失った歯は欠けやすく、放置すると削る量が増えます。

同じ場所が何度も取れるのはなぜですか?

かみ合わせの力が集中している、内部で虫歯が進んでいる、残っている歯が薄いなど、原因が別にあることが考えられます。付け直すだけでは繰り返すため、原因の確認が必要です。

入れ直すとき、前と違う材料に変えられますか?

変えられます。取れた原因や残っている歯の量、かみ合わせの状態によって適した材料は変わります。保険と自費のどちらも選べますので、ご相談ください。

取れたままの歯はありませんか?

おの歯科医院はJR岡崎駅東口から徒歩3分、駐車場12台を備えています。急な痛みに対応していますが、ご来院前に必ずお電話でご確認ください。

お電話でのご予約:0564-55-8282

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監修:おの歯科医院 院長 小野 幹宏

平成9年3月 朝日大学歯学部卒業。秋山歯科・小島歯科にて8年間の勤務を経て、平成17年4月に岡崎市柱町にておの歯科医院を開院。愛知県歯科医師会 会員、岡崎市歯科医師会 会員。

おの歯科医院/〒444-0834 愛知県岡崎市柱町字下荒子58-9(JR岡崎駅東口より徒歩3分・駐車場12台)/TEL 0564-55-8282/休診日:木曜・日曜・祝日

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