腸と唾液の意外な関係、唾液の質にこだわろう!
こんにちは、院長の小野です。
唾液の「質」を左右する唾液中のIgA(免疫グロブリンA)。
この物質が増えると、感染症予防に役立ちます。
IgAの量を増やすコツをみていきましょう。
まずは、唾液の質が下がる原因
- 血液の質の低下
唾液には血液の成分の一部が移行してきます。
そのため、唾液の質は血液の質に左右されるとも言えます。
- 激しい運動
過度の運動による疲労は、唾液のIgAを減らし、免疫力を低下させます。
- ストレス
慢性的なストレスも、IgAの量を減らし、免疫力を下げます。
では、「質」を上げるポイントは?
- 腸の免疫力アップで唾液の質もアップ
唾液中のIgAを増やすコツとして、それは意外にも、腸の免疫力を向上させることなのです。
腸と唾液腺は一見無関係のように思えますが、「腸管の免疫の状態と、唾液腺の免疫の状態は連動する」ことがわかっています。
腸管の免疫力が高まれば、唾液腺の免疫力も高まる(=唾液中に含まれるIgAの量も増える)のです。
唾液中のIgAが増えると、細菌やウイルスへの抵抗力が上がり、風邪やインフルエンザ、肺炎などの感染症にかかりづらくなります。
- 食品から腸の免疫力を改善
腸管の免疫状態の改善には、腸内の細菌叢のバランスを改善する食品が有効です。
具体的には、生きた菌を含む食品(乳製品)や食物繊維が豊富な食品などです。
腸管の免疫力が上がると、連動して唾液腺の免疫力も上がります。
また、免疫は1日にしてなる物ではありません。
継続して摂取することが重要です。
例えば、ヨーグルトなら1日1カップを2ヶ月食べ続けるとIgAの量が増えると言われています。
そして、噛んで表面積が増えると効果があります。
食物繊維を腸内の細菌が繊維を代謝(分解)しやすいように、よく噛みつぶして食べましょう。
凹凸があればあるほど表面積が増え、その分細菌がとりつきやすくなります。
- 腸管の免疫を改善してIgAを増やす食品は?
乳製品・キノコ類・お酢・食物繊維を多く含む野菜・クロレ