知っていましたか?唾液の正体!
こんにちは、院長の小野です。
当たり前の様に私たちのお口に存在する唾液。
じつは意外な素顔を持っています。
順番にお話をしていきましょう。
- 唾液は血液から出来ています。
唾液は無色透明な液体なので、水分から姿を変えているものだと思っておられる方はおおいはず。
じつは唾液の元は「血液」です。
水分を摂取すると、胸骨や肋骨などにある骨髄で血液がつくられ、その血液が唾液腺で唾液と作りかえられます。
水を飲んでそれが直ぐに唾液になるわけではなく、1回血液になってから唾液へとなります。
- 1日1~1,5リットル作られます。
健康な成人の場合、唾液は1日に約1000~1500ミリリットル、実に500ミリリットルのペットボトル2~3本分作られます。
また、1日のうちでも唾液の出る量は変化をしていて、とくに就寝時は低下します。
ちなみに、唾液の分泌量は加齢とともに低下していく傾向があります。
- 唾液腺で作られます。
唾液が作られる唾液腺は、お口の中に大小複数存在し、多いさにより「小唾液腺」と「大唾液腺」に分けられます。
耳下腺、顎下腺、舌下腺の3つが「3大唾液腺」と呼ばれ、とくにたくさんの唾液を作ります。
- 多くの成分が入っています。
唾液の99%は水。
ですが、残りの1%には様々な成分が含まれています。
成分は血液から移行してきた物だけではなく、唾液腺で新たに作られるものもあります。
リン酸カルシウム (歯の補修作用)
アミラーゼ (消化作用)
ムチン (潤滑作用、粘膜保護作用)
重炭酸 (緩衝作用)
Iga (免疫グロブリンA)
ラクトフェリン、リゾチーム (抗菌作用)
成長ホルモンなどの各種成長因子 (粘膜の修復や細胞の保護)
糖タンパク (歯の保護)