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奥歯の溝が黒くなっている。「削らずに様子を見ましょう」と言われたけど、大丈夫?

奥歯の溝が黒くなっている。「削らずに様子を見ましょう」と言われたけど、大丈夫?

こんにちは、院長の小野です。

むし歯の基本的な対応としては、これまでは「早期発見、早期治療」で、黒いところが発見されたら、直ぐに歯を削って詰め物をしていました。

ですが、最近はむし歯に対する考え方について色々と研究がされて、むし歯は一方的に進むだけではなく、穴があく前の「初期のむし歯」であれば、カルシウム成分が唾液から取り込まれることにより、進行が止められたり、条件が整えば回復できることもわかってきました。

それを受けて、むし歯への基本的な姿勢が、「早期発見、長期管理(早く見つけて、長く管理)」へと、大きくシフトしてきています。

奥歯の溝が黒くなった場合、まずはむし歯なのか着色なのかを調べます。

これは、お茶などの成分が溝に溜まり黒や茶色に見えることがあるからです。

むし歯かどうかを判定するには、歯の表面を清掃した上で観察をし、レントゲンの検査で内部に進行していないかを確認します。

検査の結果、着色である場合には、むし歯予防のためにフッ素(フッ化物)を塗ります。

表面のエナメル質がざらついていて、むし歯になりかけていている初期むし歯の場合は、フッ素を塗ったり、むし歯の活性を抑える効果のあるセメントやシーラントと言った溝を封鎖する治療もあります。

一方、むし歯がエナメル質を超えて象牙質にまで達している場合は、高濃度のフッ素を用いて、積極的に進行を抑えることもあります。

むし歯の治療のガイドラインと言う物が発表されています。

そこには

  • 歯の表面を乾燥させた状態で、目に見える穴が開いている
  • 食べ物が詰まったり、冷たい物などでしみるなどの症状がある
  • 見た目を改善したいと、患者さん側の希望がある
  • レントゲンの検査で、象牙質の深さの1/3に進んでいる
  • 患者さんがむし歯になりやすい

などの項目に複数該当していた場合、削って詰めていく治療を勧めます。

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