歯周病菌は、妊婦さんが好き?
こんにちは、院長の小野です。
妊婦さんの体内で盛んに分泌される女性ホルモン。
じつは、歯周病菌はこのホルモンが大好物だって知っていましたか?
たくさん捕食して、さらにパワーアップしていきます。
ではまずは、なぜ妊婦さんは歯周病になりやすいのか?と言うことですよね。
子宮や乳房が大きくなり、胎児が元気に育つようにからだを変化させる女性ホルモン。
歯周病菌の仲間にはこのホルモンを栄養源にしているものがいて、女性ホルモンが豊富な妊婦さんの歯茎が大好物です。
盛んに増殖し活発に活動します。
そのため妊娠中は、ふだん歯茎が腫れていない人でも歯周病の初期状態「歯肉炎」になりやすく、歯周病(歯周炎)のかたは病状が進行しやすいのです。
歯周病の炎症は、低体重児出産(早産)と関連すると言われ、赤ちゃんの成長に影響を与えかねません。
早期に歯科検診を受けて、歯周病の治療や予防を受けましょう。
歯肉炎の段階では
歯周病菌が悪さをして歯茎が腫れています。
この段階では歯茎が腫れているだけです。
歯を支える骨はまだ破壊されていません。
プラークと歯石をきれいに取り除けば、1~2週間で腫れが引き、元に戻ります。
軽度の歯周病の段階では
歯周病菌が悪さをして、歯を支えている骨が破壊されはじめています。
失われてしまった骨は、治療をしてもなかなか元に戻りませんが、プラークや歯石をきれいに取り除けば炎症を食い止めることができ、大きな治療は必要ありません。
中等度の歯周病の段階
骨の破壊が進行しています。
体調によっては歯茎の腫れや痛み、歯を支える骨がなくなったため、歯茎がやせて長く見えるようになります。
放っておくと歯が抜けてしまう事態に。