妊娠とむし歯の関係~リスクは?
こんにちは、院長の小野です。
では、実際にはどんなリスクがあるのでしょうか?
- つわり
歯ブラシをお口にいれるとオエッとなりやすく、はみがきが難しくなる。
歯磨き剤の味が苦手になると、歯磨き剤に入っているむし歯予防に有効なフッ素を利用できない。
お口に胃液が逆流し、強い酸にふれた歯の表面が溶けてしまう。
- 食の好みの変化
甘い物が好きになると、むし歯菌の餌となる「砂糖」をたくさん摂取するようになる。
酸っぱいものが好きになると、強い酸が歯の表面に触れる機会が増え、歯の表面が溶けやすくなる。
- 間食
ちょことちょこ食べをすると、そのたびにむし歯菌はエサをもらえて大喜びに。
特に甘い物をよく食べると、むし歯になりやすくなります。
- 唾液の減少
妊娠によるからだの変化として、分泌量が減少するため、唾液の粘り気が増加し、お口の中が洗い流されにくくなります。
唾液が減少すると、むし歯になりかかった歯を修復してくれる唾液の再石灰化作用が弱まってしまいます。
ポイント
酸っぱい物がこみあげてきたら、すぐにうがいを!
胃酸がお口の中に習慣的に逆流したり、酸味の強い柑橘類などを日常的に食べていると、その酸がふれた歯の表面のカルシウムが溶け、エナメル質が薄くなってしまうことがあります。
硬いエナメル質が薄くなると、むし歯の穴が開きやすくなってしまいますので、胃酸がお口の中にこみあげてきたり酸味の強い食べ物を摂取した後は、水でぶくぶくうがいをしましょう。