タバコの実害、「歯茎が腫れていないから大丈夫」とだまされていませんか?
こんにちは、院長の小野です。
タバコを吸う人の、歯周病になった人の歯茎はどうなっているのでしょう?
喫煙者では、タバコの有害物質の影響で歯周病は進行しやすくなります。
歯周病が進行しても、見た目には腫れや出血が少ないのが喫煙者の特有の歯茎です。
ロール状に厚くなり、ハリがあるように見えます。
でも、腫れや出血が少ないのは、タバコに含まれる有害物質のために歯茎が固くなるからです。
血管が収縮して血流も悪くなるので、赤くなりにくいです。
そのため、歯周病の重症化を見逃しやすいです。
タバコが「歯に悪い」ことをご存じない方は多いかもしれません。
明らかなデータがでたのは、2000年頃から。
とは言え、タバコのお口への害は多くの方が感じるところではなかったでしょうか。
言うまでもなく、タバコは「口」で吸います。
煙の有害物質が直接当たる口は、タバコの害をもろに受けやすいのです。
特に目立つのが、前歯の裏の歯茎や上顎へのダメージです。
全身的な影響も深刻です。
口や肺から吸収された有害物質が血流にのって全身に運ばれると、細菌と戦い身体を守る免疫細胞の活動が弱まりますし、血流も悪くなります。
つまり、タバコを吸うと、お口は直接・間接的にダブルで有害物質の影響を受けるのです。