ダブルのフッ素で、根面う蝕と戦おう!
こんにちは、院長の小野です。
歯磨き剤に配合されているフッ素(フッ化物)は、根面う蝕の予防にも効果が認められています。
それは、歯磨き剤と洗口液の併用がお勧めです。
高濃度のフッ素配合の歯磨き剤(1450ppm)
適切な濃度のフッ素を長時間お口の中に残すため、すすぎは最低限(なるべく1回)、お水はおちょこ1杯ほどで。
フッ素洗口液
フッ素配合の歯磨き剤での歯磨きの後に、さらにフッ素洗口液でフッ素を歯に供給。
ブクブクうがいをしたあとは、お水ですすがないように。
就寝前の歯磨き後の使用がおすすめ。
フッ素(フッ化物)配合の製品を活用しましょう。
むし歯予防の基本は、歯ブラシでプラーク(細菌の塊)を除去すること。
歯の根面をむし歯菌から予防するときも、それは一緒です。
その際には、歯の修復(再石灰化)を促すフッ素入りの製品を活用しましょう。
歯冠部のエナメル質のむし歯と同じように、根面の象牙質のむし歯予防にも、フッ素は一定の効果が認められています。
特にフッ素配合の歯磨き剤とフッ素洗口液(約230ppm)を日常的に併用すると、ごく初期の根面むし歯を再石灰化することが可能であること。
また、高濃度フッ素配合歯磨き剤(1100ppm以上)の日常的な使用にも、同じく再石灰化効果が報告されています。
ただ、フッ素はハイドロキシアパタイトに作用するもので、コラーゲンの分解は抑制しません。