胃酸による酸蝕症が近年増加しています。
こんにちは、院長の小野です。
炭酸飲料やすっぱい食べ物などで誘発される逆流性食道炎。
胃酸のお口の中の逆流が繰り返されると、だんだんと大切な歯が溶けていきます。
現在、酸蝕症の原因として注目されているのが、「胃酸のお口の中への逆流」です。
専門家の医師によると、現代人の10人に1人の割合で逆流性食道炎の疑われる方がみえ、罹患率は増加中なのです。
胃酸の逆流を誘発する代表的な因子は、炭酸飲料やすっぱい食べ物などの食べ過ぎや飲み過ぎです。
特に胃酸に触れやすい前歯の裏側の被害が顕著にみられ、また奥歯は溶けて丸くなり、咬耗も進んで象牙質が見えてきます。
炭酸飲料やすっぱい食べ物と言えば、酸蝕症の因子となる飲食物とまったくかぶります。
逆流性食道炎を防ぐための消化器内科の食事指導と、酸蝕症を防ぐための歯科の食事指導に共通点があり、ひとつの指導内容が両科の指導に役立つのですから、これも患者さんにとっても大きな朗報です。
このほか、摂食障害(拒食症や過食症など)による、持続性の嘔吐と酸蝕症の深い関わりも報告されています。 この場合は、心療内科に相談し、歯科でも歯が溶けてきていないか診てもらいましょ