こどものお口、「ぽか~ん」と空いているのはなぜ?
こんにちは、院長の小野です。
お話が上手に出来るようになる頃からお口が「ぽか~ん」が増えてきます。
この癖は何歳から始まるの?
小さな赤ちゃんを見ると、意外にお口を閉じていますよね。
くちびるがポッテリと未発達なのに、お口を閉じて鼻で呼吸をしている赤ちゃんは多いです。
お口「ぽか~ん」が増えてくるのは、歯が生え、お話が上手に出来るくらいの年齢からです。
歯が入ると物を食べたりおしゃべりが上達してきます。
おしゃべりが上手になると、お口を開ける機会が増えますよね。
するとお口で息をする機会が増えます。
すると2~3歳くらいが多いと思います。
それ以降、12歳くらいまでお口が「ぽか~ん」率が増えてくる事が調査でわかってきます。
その中には、もちろん鼻炎などが原因で口呼吸をせざるを得ないお子さんも含まれますから、じつはこの頃のお口「ぽか~ん」の増加は、永久歯への生え替わりの時期と関連があると考えられます。
では、お口が「ぽか~ん」が始まる原因はどんなことでしょう?
6歳くらいから大きな永久歯が生え始め、その分乳歯の頃より顎に高さが加わり、前歯も乳歯の頃より前の方に傾いて生えてきます。
更に、前歯の生え替わりの時期には、舌を前に出す癖も加わることもありますので、前歯が余計に前に押し出されることがあります。
お口を閉じるための筋肉は、それを後追いをして発達しなければならないのです。
しかし、それが追いつけないと、くちびるを閉じることが出来ず、ついお口を「ぽか~ん」と開いてしまうのです。
また、お口を開けた方が呼吸は楽ですから、お口を「ぽか~ん」と空けていることが定着してきてしまうのです。