ケガをした歯は、経過観察を忘れないで!
こんにちは、院長の小野です。
腕や足などケガをして治療を受けたあとは、完治するまでには数ヶ月から数年かかることがあり、病院に定期的に通院して経過観察を受けますよね。
歯の治療もこれと同じで、ケガをした歯には長期的な経過観察が必要になります。
特に歯のケガの場合は、受傷直後には分からないですが、時間が経つと見えてくる症状もあります。
例えば歯の根っこは、ぶつけた時にヒビが入っていることがあります。
しかし、その亀裂が極僅かな時は、レントゲン写真ではほとんど発見は不可能です。
何日間や何週間が経ってから、亀裂が進んで、初めて歯の根っこが破折していることが分かるケースもあります。
また、乳歯の奥でつくられている永久歯が、ケガのダメージでうまく形成されず、変形してしまうケースも稀にあります。
こうしたトラブルには、受傷後数週間で分かるものや、数ヶ月経たないと分からないものまであります。
すべてのトラブルの芽が解決するまで長くて数年かかることもあります。
ですから、長くても数年は経過観察のために定期健診の受診が必要になります。
歯の根っこや永久歯、または歯の内部のトラブルは、その兆候は早く分かれば分かるほど、いろいろな手を打つことができます。