歯をケガしたときは、これだけは押さえて。
こんにちは、院長の小野です。
お子さんが歯をケガしたとき、どのような対処をしたら良いかと質問を受けます。
適切な応急処置は、ケガをよりきれいに、より良く治すために必要です。
まずは全身のチェックから!
歯科を受診する前に、お子さんの脳や目に異常がないかをチェックします。
もし次の症状があるなら、まずは医科の受診をお願いします。
吐く・鼻血や鼻水が続く・ふらつく・頭痛がする・目が見えにくい・記憶が欠けている・顔色が悪い・短時間でも意識がなかった・目の動きが悪い・歩き方が悪いなど
一番危険なのは、耳介後部出血(パンダ耳)と、眼窩周囲の皮下出血(パンダ目・ブラックアイ)です。
1時間以内に医科に受診してください。
余裕があれば、記録のメモを取っておくとよいでしょう。
- 歯が抜けた場合は?
歯のケガのうち、緊急度がナンバーワン。
抜けた永久歯は早く植え直してもらえばもらえるほど、元に戻る確率が上がります。
抜けた歯が残せるかは、時間が勝負です。
お子さんの場合は、だいたい3時間と言われています。
乳歯が抜けた場合は、植え直すことは原則ありませんが、生えてくる永久歯への影響を考え、受診をお勧めします。
- では、抜けた永久歯はどうしておく?
- 乾燥は大敵です。
ラップやビニールに包んで乾燥を防ぎ、1時間以内に歯科医院に受診をお願いします。
すぐに受診が難しいのであれば、牛乳(ただし牛乳アレルギーの方はやめてください)に入れて、冷蔵庫に保管を。ただし、もつのは一晩程度)
歯の保存液があればそちらを。
- 水洗いは厳禁です。
水道水には塩素が含まれていますので、細胞がやられてしまいます。
砂などの汚れがあっても大丈夫です。
歯科医院で生理食塩水できれいに洗います。