乳歯が抜けても前歯がなかなか生えてこないので、歯科で検査を受けたら余分な歯が出てきていて、それが前歯の邪魔をしていると言われました。
どういった治療をするのですか？
こんにちは、院長の小野です。
「過剰歯」とは「余分な歯」のことです。
親知らずを除いて本来必要な２８本の永久歯の他に、余分な歯の芽ができ、育ってしまったものを言います。
３０人に１人程度にあると言われ、不思議と男の子に多いと言われています。
過剰歯の問題点は、その余分な歯が、すくすくと生えてきてほしい永久歯の道筋を遮ったり、遮るだけでなく、押して傷つけてしまうことです。
余分な歯なので、生える場所もなく、おかしな場所に顔をだしたり、あごの骨の中埋まったまま悪さをするのです。
過剰歯の見つかる場所はだいたいが上あごの前歯の辺りで、「前歯がなかなか生えてこない」「前歯の生え方が変だ」と心配になって歯科医院に来られて、そこでレントゲン写真を撮って発見されることが多いです。
過剰歯は一般的には外科的に手術で取り除きます。
かかりつけの歯科医院で歯科口腔外科を紹介してもらうなどして処置を受けます。
もう一つ、大切な永久歯を痛めかねないケースとして、「位置異常歯」というものがあります。
迷子になって、あらぬ方向に傾いたりして、生える場所を間違えて生えてしまう歯を言います。
特に上あごの犬歯に多く、硬くて強い犬歯の頭が他の永久歯の根っこを傷めて、グラグラにしてしまうことです。
周りの歯の被害を防ぐには、早期の発見が大事です。
７歳頃には一度レントゲン写真を撮って、確認をするのも安心できて良いのかと思います。
