「神経を取る」とはいったいどんなことをするの?
こんにちは、院長の小野です。
細菌によって感染してしまった膿んだ神経をきれいに取り除き、神経の管の中をきれいに掃除をして、よく殺菌をして、新しく細菌が侵入しないようにしっかりと封をすることです。
流れとしては・・・
ステップ1
【かきだす】
大きなむし歯ができ、神経が感染をして膿んでいます。
このまま炎症を進むと最悪歯を抜くことになります。
膿んだ神経をかきだし、歯の中で繁殖した細菌を減らしていきます。
歯を傷めないように細心の注意を払って行います。
ステップ2
【殺菌をする】
神経をかきだした管の中を薬剤できれいに洗浄します。
消毒薬を詰め、新たな細菌が侵入しないように仮の封をします。
このような治療を1週間に1回のペースで行い、順調にいけば3~4回くらいの通院で念入りに進めていきます。(歯の状況により回数は変わります)
ステップ3
【封をする】
十分に殺菌ができたところで、空洞になった神経の管の封鎖をするため、最終的な歯科用の薬を詰めます。
レントゲンで問題はないか確認をし、大丈夫であれば、その上に被せ物を支える土台を作り、そこに被せ物を入れます。
つまり、歯の中の感染をした細菌を徹底的に減らすことを目的に行われる処置で、治療の内容は大変細かくて専門的です・
また、この神経の処置は時間のかかる治療です。
痛みも初期の段階でなくなっていきますので、痛みもないのに毎回同じことをやって全然先に進まないと不満をもって、途中でやめてしまったり、痛みがなくなったら治ったと勘違いをしてやめてしまったりされる方も少なからずお見えになります。
神経の治療とは何かをしっかりとご理解をいただき、噛めるようにするまで通院をしていただきたいと思います。