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審美面からみた被せ物

 被せ物には材質の違いによって色々あることはお話してきました。今回は”見た目”審美面で話をしていきたいと思います。
 まずは保険の銀歯。金属色はお口の中が暗く見えたりします。それに銀色ってめだちますよね。これでは見た目が良くないでね。
 次に前層冠。これは前歯に保険で入れることができるものですが、金属の裏打ちにプラスティックを貼り付けたものなので、このプラスティックは時間が経つと、すり減ってきて表面がザラザラになってきたり、色も黄ばみかかってきます。審美面でみるとあまり良くないですね。あと、口紅などがついて取れにくいこともあります。
 次にハイブリット・セラミック。これは前層冠のプラスティックの欠点を改善した硬質プラスティックにセラミックを8:2で混ぜたものです。色調も変化が少なく、傷も付きにくくなっています。前歯と奥歯の中間の歯に適しています。セラミック程ではありませんが、色調も歯に近い色でつくることが出来ます。
 次にメタルボンド。これは貴金属の裏打ちにセラミックを貼り付けたもので、表面がセラミックになりますので色調も自分と同じ透明感のある色を出すことができ、長期にわたって色の変化がありません。また汚れも付きにくい性質もあります。
 最後にオールセラミック。これはセラミック100%でつくられており、透明感があり、これが一番自分の歯の色と同じようにいれることできますので、これは前歯に適しています。
 総合すると”セラミック”を使う方法が一番歯に近い色で作ることが出来ます。
 ただ、ハイブリット・セラミック、メタルボンド、オールセラミックは保険では認められておりませんので自費扱いにはなりますが、せっかく治療をするのですから、審美的に良い物を選んでみてはいかがでしょうか。

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