学校歯科健診と歯科医院の検査・・・どう違うのですか?
この時期にはこういった質問を受けます。
こんにちは、院長の小野です。
学校から歯科検診の結果の紙をもらったんですが、学校の歯科健診は、病気の確定診断ではなく、お口の健康度のスクリーニングだからです。
経過観察でよいか、治療の必要があるかといった確定診断には、歯科医院の精密な検査が必要です。
以前は病気が見つかったお子さんだかに結果をお知らせしていましたが、H26年の「学校保険安全法施行規則」の改定で、現在は全員に結果を通知することになっています。
また、健康診断の方針も、お口の健康チェックへとシフトしました。
現在の学校歯科健康診断では、お子さんのお口を3つに分けてスクリーニングをしています。
その3つとは、「異常なし」「定期的な観察が必要」「歯科医師による診断が必要」。
学校で歯医者さんが診るのに、なぜ改めて歯科医院の診断がひつようなの?とお思いになるかも知れません。
じつは歯の病気というものは、むし歯も歯周病もそうなのですが、視診だけでは明らかに断定できないものが多々あります。
また、むし歯と言っても、フッ素で進行を止められる初期むし歯か、あるいは削って詰める必要のあるむし歯なのかの診断にも、エックス線の検査が必要です。
こうした検査を受けて始めて、正確な確定診断ができ、治療方針が決めることが出来るのです。
将来、お子さんが歯で苦労しない大人になるために、学校から届く歯科健診の結果をお子さんと一緒に確認をし、「健康な歯への入り口」として、そのお知らせを活用していってください。
インドアビュー